匿名で書いたはずなのに、投稿した後から誰かに読まれるのが怖くなった。言葉が強すぎた気もするし、今さら消すべきかも分からない。まず見るのは、いま公開されている文章や写真の、どの部分を見せたくないのかです。説明の追記を書く前に、元の投稿を開きます。
名前や職場が分かる情報があるのか、事実を取り違えているのか、それとも自分の気持ちを人に見せ続けるのが嫌になったのか。理由に応じて、公開範囲の変更、編集、削除を考えます。他者への被害が関係する場合は、公開欄での対応だけで済ませず、運営者や対応する相談先にも確認します。
「恥ずかしい」と「情報を出しすぎた」では、先にすることが違う。
投稿の本文と添付画像を見て、引っ掛かる箇所を探します。返信を読んで不安になった場合も、返信への説明を急ぐ前に、自分が実際に何を書いたかを確かめます。
- 個人を特定できる情報や画像がある
- 該当箇所の公開を止められるか、編集・削除・公開範囲の設定を確認する。説明のために同じ情報を再投稿しない。
- 事実の誤りや、確かめていない断定がある
- どこが誤っていたかを確認し、訂正や削除を考える。訂正文に不要な個人情報を足さない。
- 気持ちは本当だが、今は見せたくない
- 公開範囲を狭める、非公開へ戻す、削除するといった操作ができるかを確認する。残したい言葉があるなら、操作する前に手元の原稿へ控える。
理由をうまく説明できなくても、公開を止めたいなら、そのサービスに非公開化や削除の機能があるかを調べます。投稿を一件消す操作と、アカウントを削除する操作では対象が違います。画面に出ている操作名と、何が消えると説明されているかを読みます。
削除する前に、対象と操作方法を確かめる。
開いているのが元の投稿か、他の人による引用や転載かを確認します。自分のアカウント、投稿日、本文を照合し、個別URLや投稿番号があれば控えます。記事やスレッド全体のURLだけでは、どの投稿を扱っているのか伝わりにくいことがあります。
次に、サービスのヘルプで編集・削除の方法を読みます。削除用の合言葉や投稿時の端末が必要なのか、ログインが必要なのか、操作できる期限があるのか。以前使った掲示板のやり方を当てはめず、いまの投稿先の条件を確かめます。
運営者へ問い合わせるなら、URLや番号に加え、操作した日時と、そのとき画面に出た説明を控えます。「消せなかった」だけでなく、どこまで進み、何が表示されたかを伝えるためです。全文を手元に残すかは、問い合わせに何が必要かを見て決め、控えを公開欄には貼りません。
他人からの誹謗中傷など、被害についての相談も関係する場合は、記録の目的が変わります。警察庁は、サイト名・URL・投稿者・日時・内容などを残すよう案内しています。自分の投稿を直すための控えだけで足りると考えず、相談用に必要な記録も確認してください。出典:警察庁「掲載された内容の記録」
追記で説明するか、元の投稿を直すか。
「別の人だと誤解されている」と感じると、所属や出来事の日付まで説明したくなることがあります。しかし、訂正のつもりの追記が、別の手掛かりを増やす場合もあります。公開する前に、その文を読んだ人が新しく何を知るのかを見ます。
次は、元の投稿にあった所属と集まりの日付を削除し、その変更を説明する架空の例です。どちらも同じ削除について書いていますが、長い方は説明の後半で別の情報を足しています。
削除したことを説明する架空例
手掛かりが増える追記
所属と集まりの日付は削除しました。あの人が誰か分かったと言われましたが、実際は別の部署で、先週の集まりにいた人です。
行った変更だけを伝える文
人物が分かる手掛かりを書いていたため、その部分を削除しました。
短い方では、誰について書いたかの説明を増やさず、行った変更を伝えています。実際に該当箇所を削除した後に使う文です。事実の誤りを訂正する場合は、これとは別に、何が誤っていたのかを正確に書く必要があります。迷う場合は、公開欄への追記を重ねる前に運営者や相談先へ確認します。
気持ちが変わったことを残したいなら、日付を付けた追記という方法もあります。その際は、自分の現在の考えを書く文に、相手の新しい近況や行動まで混ぜていないかを見直します。詳しい下書きから公開する文を選ぶ方法は、記録と公開を分ける手引きでも扱っています。
元の投稿、転載、検索結果は別々に見る。
編集や削除のあと、対象の投稿を開き直し、案内どおりの状態になったかを確認します。元の投稿が見えなくなっていても、転載先や検索結果に何が残っているかは、別の画面で確かめます。
例えばXの公式ヘルプは、自分のポストを削除しても、他のアカウントが文章をコピーして作った別の投稿や、Xの外にあるコピーなどは、その削除操作では消えないと説明しています。転載を見つけたときは、その掲載先の通報・問い合わせ方法を調べます。出典:Xヘルプ「削除したポストはどうなるのか」
元のページを消したあと、検索結果に古い説明文が残っている場合は、検索サービスの案内を見ます。Googleには、サイトから消えた内容が検索結果に残っている場合の更新案内があります。これは検索表示の更新であり、掲載元の投稿を削除する操作とは異なります。参考:Google検索ヘルプ「古いコンテンツの更新」
複数の場所へ問い合わせるなら、控えにも「元の投稿」「転載先」「検索結果」と書き添えます。どのURLについて、どこへ連絡し、何を確認できたかが後で分かるようにしておきます。削除の可否や必要な情報は、それぞれの運営者の案内で確かめます。
次の投稿は、前の投稿への返事として急がない。
消した理由を読者全員へ説明したくなったら、その説明を誰に届ける必要があるのかを考えます。運営者への回答なら問い合わせ先へ、特定の相手への連絡ならその連絡先へ。公開欄に経緯をまとめ直すことが、必要な対応とは限りません。
次に書くときは、下書きを保存してから、公開する部分を取り出します。場所を替えるなら、投稿前に確かめる項目を見ながら、前の場所で困った条件を確かめます。返信を止められるか、投稿を後から直せるかなど、気になった点を一つずつ見ていきます。
今の投稿については、修正後の公開画面を確かめたら、残っている作業を控えます。問い合わせの返事待ちなのか、転載先をまだ確認できていないのか。すでに済ませた操作まで繰り返さずに済むよう、確認できたことと、まだ分からないことを記録しておきます。